毎年12月頃から3月頃にかけて流行するインフルエンザですが、インフルエンザの特徴である高熱が出ない場合があるのです。
そのような「隠れインフルエンザ」には注意が必要です。
この高熱の出ない「隠れインフルエンザ」とはどのようなものなのでしょうか?
また高熱が出ていない場合、どのように隠れインフルエンザかどうかを判断したらよいのでしょうか?
隠れインフルエンザとは?

隠れインフルエンザとは、インフルエンザに感染しているのに高熱が出ないこと、そして自分がインフルエンザに感染していると気付かないことです。
通常インフルエンザ(A型)は38度以上の高熱が出で、喉や身体の節々が痛み、寒気がするというものです。この高熱が出ていないのにインフルエンザに感染している場合があるのです。
実は高齢者や体力のあまりない人の場合にはインフルエンザに感染しても、高熱が出なかったり、強い症状があまり出ないことも多いのです。
高熱が出る、体の節々が痛いなどの症状は、体の免疫機能が侵入したウイルスから体を守ろうと働いているということです。
つまり、若い人など体力があって治す力が強い人ほど、症状も激しくなる傾向があるのです。
この「隠れインフルエンザ」は60代前後の年齢の方にも見受けられます。
職場の上司が「ちょっと風邪を引いたみたいだけど、インフルエンザの症状はないから大丈夫!」なんて言っているときは要注意です。
たとえ「隠れインフルエンザ」からの感染でも、感染した人の症状は通常のインフルエンザなのですから。
またもう一つの「隠れインフルエンザ」と呼ばれるのはインフルエンザB型です。
このインフルエンザB型は、A型より比較的症状も軽く、高熱にならないこともあります。
通常はインフルエンザA型の流行が終わる頃にインフルエンザB型の流行が来ますが、最近は同じような時期にB型も流行し始めているようです。
一概に高熱だけではインフルエンザかどうかは判断できないようです。
インフルエンザのセルフチェック

1.熱が38度以上ある
2.だるさがひどくて、勉強や仕事などはとてもできない状態である
3.身体のあちこちの筋肉や関節が痛い
4.周囲でインフルエンザと診断された人がいる
5.咳がある
6.のどの痛みが強い
7.症状が出たのは突然である
8.食事が不規則だったり、寝不足気味だ
9.外から帰ってきて、手洗いを忘れることがたびたびある
10.あまり帰宅時にうがいをする習慣がない
11.乾燥した部屋の中にいることが多い
12.頭痛がある
13.ひどい鼻水や、鼻づまりがある
14.悪寒がひどい
この中の多くが該当する場合はインフルエンザの可能性が高いです。
高熱が出ていなくても、該当項目が多い方は要注意です。
インフルエンザ感染を予防するには

インフルエンザの感染経路は飛沫感染と接触感染があります。
飛沫感染とは、感染した人の咳からの飛沫に含まれるウイルスを、他の人が口や
鼻から吸い込んでウイルスが体内に入り込むことです。
接触感染とは、感染した人がウイルスが付着した手でドアノブやスイッチなどに触れ、その触れた場所に付着したウイルスを、別の人が手で触れて感染することです。
これらの感染を予防する方法をご紹介します。
マスクを着用する
まず飛沫感染を予防するにはマスクを着用し、このマスクをこまめに交換することです。
せっかくマスクを着用していてもウイルスが付いたままのものを長時間使用していては感染する確率が高くなってしまいます。
ですので、使い捨てマスクをこまめに交換することが大切です。
手洗いと消毒
帰宅時などは石鹸を使ってしっかり手洗いしましょう。
また手洗いの後はアルコール消毒剤などで消毒しましょう。
手洗いだけではウイルスが除菌しきれていない場合があります。
しっかり除菌されていない手で口や鼻などを触れてしまうと感染する恐れがありますので手洗いはしっかりしましょう。
病院で医者が見逃してしまうことも

お医者さんは病気のスペシャリストなので、信頼すべきですが、そんなお医者さんでもインフルエンザを見逃してしまう場合があります。
インフルエンザ検査では、高熱が出てから12時間以降にインフルエンザの反応が出るといわれていますが、12時間以降でも反応が出ず、その後さらに高熱が出て再検査をした際にインフルエンザの反応が出た、という例もあります。
お医者さんからは「インフルエンザ検査をもう一度しましょう」と積極的に言わない場合もあります。
インフルエンザ検査は検査料金もそれなりに掛かりますし、一度検査したあとは、患者さん自身の判断に任せるお医者さんが多いようです。
なので、自分自身で判断してインフルエンザ検査を受ける必要があります。
まとめ
インフルエンザはかかってしまうと非常につらいので、普段から予防を心がけましょう。
また自分の体に異変を感じたら早めに受診しましょう。
今のインフルエンザ薬は効き目も早く、体も早く楽になれます。
※症状が軽くなってもインフルエンザのウイルスが完全になくなったわけではありません
ぜひインフルエンザ予防の参考にしてくださいね。
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