比嘉大吾は「ライセンス無期限停止処分」。
JBC(日本ボクシングコミッション)は、2018年4月15日に行われたWBC世界フライ級タイトルマッチにおいて、900グラムの体重オーバーによってタイトル剥奪となった比嘉大吾選手(22、白井・具志堅スポーツ)に対して「ライセンス無期限停止処分」という厳しい処分を下した。
過去に前例のない、日本王者による世界タイトルマッチの体重超過による失態は、最も重い処分となった。
この処分は白井・具志堅スポーツジムから提出された今回の試合における体重超過に関する経過報告書を踏まえた上で、倫理委員会にて決定されたもの。
比嘉大吾選手の今後のボクシング人生はどうなるのか?
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JBCはライセンス無期限停止処分を下した

出典:https://ryukyushimpo.jp/news/entry-701592.html
体重超過による世界王座剥奪という、日本王者では前例のない失態を犯してしまった比嘉大吾選手。
ネリ選手VS山中選手の世界タイトルマッチにおいて、王者ネリ選手の体重超過により王座剥奪という事件があったばかりだった。
このとき、ネリ選手は猛烈な批判を日本中から浴びた。
そして今度は日本王者が同じ失態を犯してしまった。
しかし、比嘉選手は限界までの減量を行ったことなどから「ネリとは違う」と世間から擁護されていた部分があった。
そんな中でのJBCの処分には注目が集まっていた。
その結果「ライセンス無期限停止処分」という厳しい処分。
非常に残念という気持ちと共にJBCの判断に安心した気持ちがあった。
この失態に対して「ライセンス無期限停止処分」という判断が下されなければ、ボクシング自体の権威が損なわれることになるからだ。
もちろん感情的な部分では、比嘉選手に同情する気持ちもある。しかし、体重超過という失態については「ネリと同罪」であることは間違いない。
厳しい処分となったが、JBCとしては「永久追放」という訳ではなく、「十分反省して復帰して欲しい」という思いが込められていることだろう。
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再起は階級アップが条件
JBCより「ライセンス無期限停止処分」となったものの、JBC事務局長の安河氏はこのようにいっている。
「比嘉選手は、ボクシング界の宝でもあり、今後どう救済するかも考えて総合的に判断した。提出された報告書と、その後の回復経過を聞く限り、試合後、体温調整ができないなどのかなり重篤な状況になり、腎機能にも問題が出ていた。彼の精神面を考えてもコンディションを戻すには相当な時間がかかると思った。停止解除のための定期的な報告は何か月ごとになるのか、などは、今後、ジム側とも話し合って決めていく」
JBCは比嘉選手自身の救済についても考えているようだ。
比嘉選手の体調面、精神面を考えて今後を決めていくとのこと。
そして再起する場合は、1階級以上階級を上げることを義務として命令した。
階級を上げることが比嘉選手自身の希望でもあった。
ぜひ比嘉選手の適正階級で復帰し、比嘉選手の本来の強さを発揮してもらいたいものだ。
いつになる?比嘉大吾の復帰戦

出典:http://news.livedoor.com/article/detail/
比嘉選手は身近な関係者に「もうボクシングを辞める」と漏らしているらしい。
体調面はもちろんだが、比嘉選手の精神面が安定するまで相当の時間がかかるだろう。
身体が回復するのにも数か月はかかることだろう。
そして本人が「もう一度ボクシングをやろう」と決意するまでどのくらいの時間がかかるかが問題だ。
復帰戦を迎えるまで、最低でも1年以上はかかることだろう。
現在22歳の比嘉選手。
ぜひ来年中には復帰戦をしてほしいところだ。
まとめ
現在、JBCでは再発防止のためのルール作りに着手している。
このルール作りは「選手を罰するため」ではなく、「選手を守るため」に作られるのだろう。
ボクシング界の権威を守るためにも、再発防止のルールを決めることは賛成だ。
そして比嘉選手にもぜひ、反省したうえで復帰して欲しい。
あの強い比嘉選手を見ることが出来る日を、ファンは楽しみにしている。
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